情報の偏りに要注意!〜「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」〜


「興味のある情報」をすぐ得られる世界


最近のSNSの仕組みとして、ユーザーの興味にあわせた投稿が多く表示されるようになっています。たとえばインスタの「発見タブ」でも、皆さんの興味に近い投稿ばかりが表示されていませんか?SNSの他に、たとえば音楽配信サービスやWebサイトの広告などにも同様のしくみが導入されています。

参考:

この仕組みによって、私たちが時間をかけずに、常に興味関心のある情報を得られるようになっています。
つまり、自分と異なる意見や興味のない情報はほとんど目に入らなくなります。自分に似た意見・知りたい情報だけが常に周りにあるようにシステムに管理されています。

この機能は便利な反面、自分の考え方の視野を狭めてしまうことになります。まるで泡の中にいる状態から「フィルターバブル」と呼ばれています。

とはいえ、SNSでは同じ趣味や考え方の人と繋がりをもつ傾向にあります。ですから、タイムラインは常に自分の趣味に近い情報が流れてきますし、同じ意見の人ばかりがフォロワーとして集まりやすくなります。

すると、自分の投稿は常に多くの共感を得るようになります。この現象をエコーチェンバー現象といいます。

情報との付き合い方を見直そう

誤った情報でも、自分の周りが正しいと言えば正しいと認識してしまうようになります。
「自分が見たいものだけ見て、信じたいことだけ信じる」ようになると、特定の方向へ大勢の意見が尖ってしまいます。

「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」によって、偏った情報や間違った情報を正しいと認識してしまったり、より過激な意見を大勢で共有しあったり、更に危険な状態に陥る恐れがあります。

こうした現象が起きてしまうことをよく頭に入れて、情報との付き合い方をあらためてみてください。